【高論卓説】無謀にも格付けなしでスタートするAIIB トリプルA以外は願い下げ!? 背景には中国政府のメンツが…
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1: ジャン・ポール◆Vkp7zYl5.c 2016/01/14(木)13:40:07 ID:7gd
前略:AIIBが正式に発足した。「格付けの取得には時間がかかるため、資金調達のために発行する債券は格付けなしになる」という。
格付けは債券の信用度を示すもので、それなしで国際的に資金調達を行うことは通常は考えられない。買い手は、まったくリスクが測れない商品に投資することになるからだ。AIIBの背後にいる中国財政省があえて、そんな無謀を行う理由は何か。また、それに付き合う韓国政府の思惑は何なのか。国際金融のプロの間でも、そのミステリーの解釈に悩む向きが多い。
おそらく、その答えは中国がメンツをかけて格付けの最上級である「トリプルA」を狙っているということにある。ロイター通信によれば、AIIBの初代総裁に内定している金立群氏は昨年9月17日にシンガポールで開かれた国際会議で「投資家がわれわれをトリプルAと認識し、格付け会社がそうしないならば、格付け会社の評判が大きく傷つくだろう」と話した。
そのうえで、トリプルAが得られない場合でも中国国内で200億~300億ドルを非常に有利な金利で調達できるという見方を示したという。実際、中国の国有銀行からドル資金を借りることは容易なはずだ。
実は、中国政府のトリプルA取得への意気込みは並々ならぬものがある。日米が主導するアジア開発銀行(ADB)の格付けはトリプルAで、それを下回るのはメンツにかかわると考えているのだ。ADBでは名目上の資本金に対して実際に参加国が払い込んでいる現金の比率は5%だが、この数字はAIIBでは20%だ。キャッシュを手厚く持つことで高い格付けを得ようとしているのだ。
実際にAIIBがどのように運営されるのか、その執行体制や経営の実情を点検しないことには格付け会社は判断のしようがない。一方で中国はトリプルA以外の格付けは願い下げと考えている、ということで「無格付け」での調達という判断になったのだろう。
後略:韓国の積極関与は副総裁ポストが目当てと思われる。中国が国際経済のルールを変質させようとしている点については著書「米中経済戦争 AIIB対TPP」で。米中のせめぎあいが激しくなりそうだ。
(西村豪太)
にしむら・ごうた「週刊東洋経済」編集長代理 1992年に東洋経済新報社入社。2004年から05年まで北京で中国社会科学院日本研究所客員研究員。45歳。東京都出身。
省略部の詳細はソースで。
産経ニュース
http://www.sankei.com/world/news/160113/wor1601130001-n1.html
格付けは債券の信用度を示すもので、それなしで国際的に資金調達を行うことは通常は考えられない。買い手は、まったくリスクが測れない商品に投資することになるからだ。AIIBの背後にいる中国財政省があえて、そんな無謀を行う理由は何か。また、それに付き合う韓国政府の思惑は何なのか。国際金融のプロの間でも、そのミステリーの解釈に悩む向きが多い。
おそらく、その答えは中国がメンツをかけて格付けの最上級である「トリプルA」を狙っているということにある。ロイター通信によれば、AIIBの初代総裁に内定している金立群氏は昨年9月17日にシンガポールで開かれた国際会議で「投資家がわれわれをトリプルAと認識し、格付け会社がそうしないならば、格付け会社の評判が大きく傷つくだろう」と話した。
そのうえで、トリプルAが得られない場合でも中国国内で200億~300億ドルを非常に有利な金利で調達できるという見方を示したという。実際、中国の国有銀行からドル資金を借りることは容易なはずだ。
実は、中国政府のトリプルA取得への意気込みは並々ならぬものがある。日米が主導するアジア開発銀行(ADB)の格付けはトリプルAで、それを下回るのはメンツにかかわると考えているのだ。ADBでは名目上の資本金に対して実際に参加国が払い込んでいる現金の比率は5%だが、この数字はAIIBでは20%だ。キャッシュを手厚く持つことで高い格付けを得ようとしているのだ。
実際にAIIBがどのように運営されるのか、その執行体制や経営の実情を点検しないことには格付け会社は判断のしようがない。一方で中国はトリプルA以外の格付けは願い下げと考えている、ということで「無格付け」での調達という判断になったのだろう。
後略:韓国の積極関与は副総裁ポストが目当てと思われる。中国が国際経済のルールを変質させようとしている点については著書「米中経済戦争 AIIB対TPP」で。米中のせめぎあいが激しくなりそうだ。
(西村豪太)
にしむら・ごうた「週刊東洋経済」編集長代理 1992年に東洋経済新報社入社。2004年から05年まで北京で中国社会科学院日本研究所客員研究員。45歳。東京都出身。
省略部の詳細はソースで。
産経ニュース
http://www.sankei.com/world/news/160113/wor1601130001-n1.html
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