裕福ではないけどそれなりの生活、つまり"人並み”に暮らせればOKと考えている人は多いだろう。しかし、今の時代はその"人並み”、"普通”の生活を送るにもハードルが高くなってしまっているのだろうか？話題を提供してくれたのが【朝日新聞デジタル】のこの記事。

埼玉で人並みの生活を送るには月収５０万円必要？
http://www.asahi.com/articles/ASK4J3VPPK4JUTNB004.html

県労働組合連合会（埼労連）と有識者がまとめたデータによると、「賃金の底上げとともに、教育や住宅の負担を下げる政策が必要」と指摘。以下は埼玉県内で4人家族（夫、妻、小学生、幼稚園児）で人並みに暮らす場合にかかる費用の平均額。

f:id:nukya-e:20170418102615j:plain引用:埼玉で人並みの生活、月収５０万円必要 県労連が調査：朝日新聞デジタル

ネット上では食費に約１１万円以上かかっていることを疑問視する声もあれば、埼玉県でもそんなにかかるのかぁ」と悲観する声まで。しかし、モデルケース含めてツッコミの余地は多々ある。夫は正社員で妻はパート勤務、車はない設定。

【３０代夫婦で小学生と幼稚園児】さいたま市郊外で月５万５千円の賃貸住宅（２ＬＤＫ、約４３平米）で暮らす１カ月の生活費は
▽食費約１０万８千円
▽交通・通信費約３万８千円
▽教育費約２万７千円
などの計約４３万円となった。

たとえば洗濯機は約６万円のものを国税庁の決まりをもとに耐用年数を６年として割り算し、月額を８３６円とするなどして、家具・家事用品の月額負担は１万８３５６円と積算した。まず、"などの計４３万円”。モデルの金額を単純に足すと２２万８千円になり、 残りの約２０万円は"家具・家事用品の月額負担は１万８３５６円”を引いてもお釣りが出る。平均値の表にある教養娯楽をプラスしても、必要額は３０万円前後ではないだろうか。当然、急な出費や貯金も考えるともう少し欲しいところだが、５０万円をデットラインにして"人並みの生活”というのは大袈裟に聞こえる。さいたま市郊外の５万５千円の賃貸で家族４人は。モデルケースの生活環境も気になったので、色々探ってみた。まず、さいたま市郊外で月５万５千円の賃貸住宅（２ＬＤＫ、約４３平米）に似た条件をLIFULL HOME'S【ライフルホームズ】で探すと、現在（2017年4月18日時点で）８件該当した。

検索条件
・さいたま市◯◯区全て
・賃料５万～５.5万円（管理費込み）
・専有面積　40㎡～45㎡
・間取り　2LDK
８件該当したというよりは８件しか出てこない。つまり、モデルケースの条件は決して平均ではない。また、掲載されてる物件を見ていくと築年数２５年以上の建物が目立つ。間取りはこんな感じ。



若干話逸れるが、この物件は2DKと呼んでほしい。リビングは９帖あるが、 ここに冷蔵庫、(家族４人で住めば)ダイニングテーブル、洗濯機、洗濯物入れ、脱衣場と全てを兼用していくと、この場所を家族団欒のリビングとして使うには無理がある。全体の広さを考えても、大人２人、子供１人だろう。いずれにしても１人以上で住めば決して「広いな～」という大きさではない。

◎全文は下記からどうぞ(・ω・)ノ
http://www.forest-lover.com/entry/50man