中国紙・環球時報は９日、米国とベトナムが手を組んで中国に対抗するとの見方に対し、複数の専門家が「その可能性は全くない」と否定していると報じた。

オバマ米大統領とベトナム最高指導者、グエン・フー・チョン共産党書記は会談後、共同声明を発表した。米ボイス・オブ・アメリカは両国共通の関心事として、「南シナ海」問題を取り上げたほか、ニューヨーク・タイムズ紙も両首脳が影響力を増す中国を念頭にパートナーシップの深化で一致したと報道。

こうした論調について、中国の専門家は「米国がベトナムとの関係を重視するのは、中国を牽制する目的であることは間違いないが、ベトナム側は中国に対抗する意図はない」と反論。

上海外国語大学の馮超副教授は「ベトナムが米国と手を組んで中国を牽制する可能性はない」とし、「米中の間でバランスを取っていくはずだ。ベトナム人は常に『隣人は変えられない』と言っている。好き嫌いは別として、ベトナムは中国と良好な関係を築かざるを得ない立場にある。しかも、両国とも社会主義国である」と指摘した。（編集翻訳　小豆沢紀子）

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